スタグフレーションリスクをもしヘッジしたいなら、の話

最初にお断りしておきますが、現時点で、近い将来スタグフレーションが来るぞ、というような予測めいたことは、全く言うつもりはありません。来る確率は、歴史的には低いです。でも絶対に来ない、とも言えない、というようなところかな、と思います。

ただ、米国まわりの状況整理としては、長期間に渡る高金利維持のデメリットが顕在化して景気が悪化するかもしれない、という状況と、でも物価高騰はうまくコントロールできていない(物価はじわじわあがっている)、という状況と、株価としては高値圏であるという見方も十分ある(簡単な指標でいえば、バフェット指数200%程度、と、よく言われています)、という、複数の事象が同時発生していて、ただ単に金利を上げたら、あるいは逆に下げたら、全ての問題が万事解決、とはならず、景気失速懸念から利下げをしたら物価高騰が加速するし、物価高騰対策を最優先して利上げをしたら景気失速にさらに勢いをつけてしまう、という難しい局面なんだろう、と思います。結局、このあたり、誰が一番しんどいか、というと、FRBですけどね。


一般投資家目線では、普通の景気循環の一環としてのリスクヘッジの王道は、株式と債券の併せ持ち、なんですが(株価が下がるような局面では不景気なので景気刺激策として利下げが行われ、結果、債券価格が上昇する、という力学が働くので、真逆の動きをする資産同士がリスクを打ち消しあう)、
スタグフレーション、という、景気も悪化、物価も高騰、利上げも利下げも、どちらかのマイナス要因の増大に勢いをつけてしまう、という特殊な環境下では、株価も債券価格も、下がります。


で、ここで、株価も債券価格も下がっている、というのは、お金(例えば米ドル紙幣)の価値があがった結果として株価と債券価格が下がっている、というわけでは全くなく、むしろ、お金の価値は下がっているんですよね。だって、物価高騰がコントロールできていない、って、そういうことですから。


このリスクをヘッジする方法って、なんでしょう、という話です。


結論を言ってしまいますが、ゴールド保有、が、一番シンプルなスタグフレーション対策になります。
ゴールドの価値に連動した資産を持っていさえすればOKなので、ゴールドの現物を必ずしも持つ必要はなく、ETF投資信託でも、全く同じ効果があります。


たまたま、時期的に、ゴールドを買うことのリスクが低めなタイミング、ではあります。
私がリスクが低めです、と言っている理由は大きく2つあって、
(1)ロシア~ウクライナ戦争への対応の一環として、米国は、ロシアの富豪のドル建て資産を凍結~没収したため、米国との関係性がさほど近くない国は、外貨を保有するのをやめて、ゴールドを買い増し、保有しているゴールドの量が自国通貨の価値の担保となる姿を目指してリバランス中である、ということ。
 わかりやすい例では、ロシアや中国は、ゴールドを買いまくっています。
(2)日本は、マイナス金利からゼロ金利に政策修正をしたが、これ以上利上げをできる状況にはなく、円安方向に振れる為替の状況に対しても、口先介入以上のことはできない、ということが、世界的にもうバレてしまっている。当面(少なくとも米国大統領選がトランプ氏勝利確定となるまでの間)は、円安一辺倒の流れが続く、と想定されること。


この2つの条件が重なっているので、日本人にとっては、ゴールドを買うことによって、円安による資産目減りリスクへのヘッジにもなる、という状況です。


これまで、株+債券、の組み合わせの形で資産を持っていました、という方で、もしスタグフレーションも怖くて一定の対策は織り込んでいきたい、ついでに円安による資産目減り対策も強化したい、と思われるようでしたら、ゴールド価格連動型の投資商品も、ポートフォリオに組み入れてみても、いいかもしれません。


ではでは。