円の価値が漸減することに対する防衛行動について

今、S&P500 も、オールカントリーも、大概、高値をつけていて、これ以上突っ込んでいいのかどうか、躊躇するレベル、と思っています。

こういうときは、債券だよね、という話はありつつも、私個人の事情でいうと、もう既に債券系インデックスに十分突っ込んでいて、FRBが利下げは無理とか、むしろ利上げが必要なんじゃないか、というような(要はアメリカ目線でも物価高騰をうまくコントロールできていない)、通常大統領選がある年には利下げ必至、という方程式が成り立たない中で、これ以上債券比率をあげるのも、正直怖い。

で、本来なら、株価と逆相関するはずの、ゴールド価格とか、コモディティインデックス指数もなんでもかんでもあがっているんです。


買うものがない。


だが、円の現金で持っている分がまだあって、日本はつい最近マイナス金利をゼロ金利に政策修正したが、緩和的姿勢は続行、としている。
物価高騰を防ぐために、景気腰折れのリスクや、年金問題の再燃リスク(=せっかく年金問題をインフレで吹っ飛ばしてチャラにする路線がうまくいきそうなのに、それをもとの状態に戻すリスク)を背負って戦う、なんてことはできない、ということです。

これって、かつて、日本がバブル崩壊を経験したときに、その序章で発生した、
「カネ余り問題」
そのものなんじゃ、と、思うわけです。


当時とさらに違う条件が二つあって、
一つは、数年前のコロナ禍で、日本のみならず、世界中の国の中央銀行が紙幣を刷りまくって市場にバラまいた、という誰の目にも見える形での通貨価値の切り下げが行われたわけですから、まあ、お金の価値は必然的に下がっていくわけです。


もう一つは、新NISA。ある程度正しい知識を身に着けて投資の世界にデビューした人は、概ね、S&P500 か、全世界株式インデックスに連動する投信商品を積み立てで買っているでしょうから、毎月毎月、円で外貨を買って株式を追加で購入する、という効果(=円安方向に作用)が常に発生している。

円安トレンド(物価高騰とセット)は、長期的には、止められない、というのが、私の見立てです。


じゃあ、何を買おうか、なんですが、既に十分債券系の投信商品は買っていて、他になんかないですか、という前提で探すと、
コモディティ
・海外不動産連動型の投信商品、
あたりかな、と思う次第です
(円の価値は勝手にどんどん下がっていく前提で、外貨の価値に連動しつつ、かつ株/債券以外で、となると、このあたりの結論に行き着きます)。


具体的な銘柄でいうと、
・eMAXISプラス コモディティインデックス
・iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド
・eMAXIS Slim 先進国リートインデックス
あたりに、散らして買っていこうかな、と思っています。
2つのコモディティ系商品を混ぜているのは、生活/産業系のコモディティ商品と、エネルギー連動系のコモディティ商品と、どっちも(対円では)あがるでしょうが、どっちがより有利か、読み切れないから両方に半分ずつ、という、まあ、よくわからないがゆえの判断です。


ではでは。