NVIDIA好決算 = 潮目が変わった、という見方について

NVIDIA好決算を見る前の勝負: なんかまだよくわからない生成AIっていうのが、今後、来るらしいよ、という漠然とした情報に、ベットするか否か、という勝負。

 

NVIDIA好決算を見た後の勝負: 今後、生成AIが世の中を変える、という前提条件が世間で広く共有され、その結果関連する商品やサービスを皆が買い、株価が継続的に上がっていくであろう、という観測に、乗るか否か、という勝負。


このぐらい、潮目が変わった、と思っています。

 

今まで、前者の世界観を持っている前提だと、よくわからない生成AIに飛びつくかどうか、なんだけど、明らかに周囲よりも周回遅れだし、高値掴みした後値崩れでもされたら嫌だから、乗らない、という判断も、一局の将棋、と言えたわけですが、

 

後者の世界観に切り替えて考えると、あれ、自分って、本当に、周回遅れの人だったっけ、となるわけです。

 

だって、NVIDIAの好決算を見知ったり、その結果としての世の中(=株価の動き)を見て、ああ、この生成AIブームというのは、本当に本格的なものになるらしいぞ、というのを感じたのは、自分も含めて、世界中の人が、ほぼ同時に体験しているわけです。

 

これは、「周回遅れ」とは言わない。

 

今まで、周回遅れだったものが、潮目が変わったことによって、周回遅れでなくなった、と、見ていいのでは、と思います。


周回遅れ、という自己認識を持っている方は、おそらく、慎重な性格だったりするわけで、それは、良し悪しの問題ではなく、慎重な方は、慎重なんです。

 

そんな慎重なアナタが、もし後者の世界観に納得して、よし、じゃあ、自分も、生成AIブームに一枚嚙もう、と考えたときに、やるべきことって、なんでしょうか。

 

(1)自分の全財産を、NVIDIAの株式購入に充てる。
(2)自分の全財産を、投信商品「FANG+」の購入に充てる。
(3)自分の全財産を、投信商品「NASDAQ100」の購入に充てる。

 

さぁ、この3つの選択肢の中から、一番適切なものを、選んでみましょう。


正解は、、、、、、じゃじゃん!

(4)あらためて、株価が順調に伸びる前提でのポートフォリオを組み直し、一部、リスクをとってもよい、と思える割合を、米国株価に連動する投信商品購入に充てる。

 

ここで、米国株価に連動する投信商品、というのは、一番有名どころでいうと、
・オールカントリー(通称オルカン
・S&P500
なんかで、全然よいわけです。
ここから先はバランスの問題であって、ポートフォリオの多くを比較的安全な資産で持つから、米国株価に連動する部分はもっと攻めてもいいんだ、と考えるなら、
・NASDAQ100
FANG
なんかを買うのも、これまた、アリです。

ボラティリティが高いので、上がるときはめっちゃ上がる一方で、下がるときはめっちゃ下がるから、慎重派の方は、そのことを十分認識したうえで買うなら、いいんじゃないか、と思います。


で、「生成AIブームに一枚嚙もう」という判断をする、ということは、行く末は、生成AIバブルが膨らんでいって、最終的にいつ弾けるか、という世界と完全に無縁ではいられないので、どういう条件が成立したら、自分はその勝負から降りるか、を、冷静に考えられる間に考えておくと、よいのでは、と思います。

 

なんか怖くなったら早めに降りる、も一つの判断ですし、
天井を見極めて最高値で売り抜けよう、と考えるのも一つの判断、
暴落が始まった、と認識できた時点で、最高値からの多少の損は被って売り払う、も一つの判断。

 

別に、暴落があろうと、ずっと持ち続ける、っていう判断だって、アリですよ。むしろ、資産形成の初心者向け説明なんかでは、株価が上がろうが下がろうが、長期・分散・積み立て、を堅持して毎月一定金額を積み立て続けるのが正解、って言われているわけですし。


大事なのは、自分はこうしよう、という資産形成の方向性が、自分の性格に合っているか、だと思います。
例え暴落が目の前で予想されたとしても、毎月一定金額を積み立て続ける、というのは、自分は怖い、と思うのであれば、その方法は、自分に合っていない方法だ、とも言えるわけで。


資産形成に新規参入した初心者の何割か、は、最初に経験する暴落で、ショックを受けて、自分には投資というリスキーな世界は向いていないんだ、と思い知って、購入した金融商品を売り払って(=暴落による損失を確定させて)資産形成をやめてしまいます。

 

資産形成を長いことやっていくなら、必ず1回以上、暴落は経験します。
そのときに、資産形成なんてやめる、とならないように、自分の性格に合った投資手法を選んでいくのが、よいのかな、と思う次第です。


ではでは。