優良アクティブファンド紹介#003: 米国国債ファンド 為替ヘッジなし(年1回決算型)

厳密には、アクティブファンドというのかどうかは突っ込みどころがあるかも、ですが、一般に「インデックスファンド」と言われている投資信託商品(例えば、eMAXIS slimシリーズ、等)とは毛色が異なるファンド、ということで、ご紹介したいと思います。


「米国国債ファンド 為替ヘッジなし(年1回決算型)」

 

大和アセットマネジメントの投資信託商品です。

 

残存期間の異なる米国国債に投資する、という特徴があります。

もうちょっと詳しくいうと、
残存期間が最長15年程度までの国債を、残存期間ごとの国債の投資金額がほぼ同程度となるように組み入れることを目指した運用をする、というものです。


資産のうち、一定割合を、一般的に低リスク低リターンとみなされている海外の債券で持ちたい、という方が、最初に想像する商品は、
eMAXIS siim 先進国債券インデックス」
じゃないかな、と思っていますが、eMAXIS slim のほうは、ざっくり、アメリカドルが50%ぐらい、ユーロが30~35%ぐらい、その他、中国元やイギリスポンドカナダドルオーストラリアドル、などにも散らして持つ形になります。

 

一方、
「米国国債ファンド 為替ヘッジなし(年1回決算型)」
のほうは、その名のとおり、アメリカドル比率100%、となります。

 

例えば、ですが、今、米国の金利が非常に高い時期だけど、今後金利は下がっていく方向に変化するだろうから、米国国債の価格は上がっていくよね、という「読み」を入れて債券特化の投資信託商品を何か買いたい、と思ったときに、アメリカドル比率100%のものに突っ込んだほうが、よりわかりやすい、というところが、メリットかな、と思います。


一つ、要注意点があって(これは、eMAXIS slim 先進国債券インデックスを買う場合にも共通なのですが)、
米国の金利が今後下がることを見越して買う場合には、
金利が読みどおり下がった暁には、
・米国国債の値段は「ドル建て」では上がる。
・日米金利差の縮小により、円高ドル安になる。
という、2つの事象が同時に起こります。
円で当該投資信託商品の価値を評価すると、円高ドル安のせいで、むしろ金額は下がる、ということも、普通に起き得ます。

 

このことを十分理解したうえで、「ドル建て」では価値があがるんだから、自分としてはそれでOKです、という判断を入れたうえで買うのが、よいのではないかな、と思います。


債券投資=低リスク低リターン、なので、買う場合は、新NISAの枠外、つまり、特定口座側で買うのがよいのでは、と思います。

 

特定口座側で債券型の資産を持ち、新NISAの「キャピタルゲインは無税」の恩恵は、
FANG+ や NASDAQ100 や、新興国株式(例えばインド株式)、といった高リスク高リターンの商品のほうで受けます、というようなかんじで、
特定口座側で「守備型」の商品を購入することで新NISA枠内を「超攻撃型」にしても全体のバランスがとれている、なんていうイメージで、ポートフォリオを構成してみるのも、一つ、アリなんじゃないでしょうか。


ちなみに私は、この商品、特定口座側で購入しています(本記事執筆時点)。