「根拠なき熱狂」に飛び込むか、ステイするか。

米国株式相場と、日本株式相場が、「割高シグナル」を完全に無視する形で、上がりまくる流れが発生していますね。

 

米国に関しては、マグニフィセント・セブンの一角を占める、テスラが、EV市況が思いのほか悪く、グダグダ状態になっているのに、全体としてはグイグイ上がっている。

 

当面、株価は上がり続けるだろう、と読む方にとっては、その熱狂の渦に飛び込んで一儲けしたい場面です。

 

一方、私は、「ステイ」組のほうです。


この、根拠なき熱狂が始まるより前のタイミングで、米国株も日本株も割高、と判断して売り払ったので、そこから、さらに、明らかに周囲よりも周回遅れでチキンレースに参戦するのは、分が悪すぎる、というのが理由の一つ。


もう一つは、そもそも私が、資産形成を投資信託オンリーでやっているので、チキンレースを戦うのには不利すぎる、というのがあります。
「根拠なき熱狂」をうまく利用して一儲けしたいなら、投資信託ではなく、最低でもETF、理想を言えばナマの株式の売買でやるほうが、圧倒的に有利です。

 

投資信託って、売買注文を入れてから、実際にそれが受け付けられて、さらに
約定済になるまで、けっこうタイムラグがあるでしょう?

 

基準価額が一日に一回しか算出されないし、市場の動きを見て、それで上がった/下がったを見極めてから売買できると投資信託プレイヤーにとって有利すぎるから、約定のタイミングが、特に海外相場絡みの投信の場合、さらに1~2日、遅らされる仕組みになっています。

 

このタイムラグが、引き際を見極めて、売りだと思ったら一気に売る、という性質の勝負において、あまりに致命的に不利すぎるのです。

 

また、ETFやナマの株式を売買するプレイヤーは、「指値」で売買することができます。ある金額になったら自動的に売り、とか、買い、という条件つきの売買ができる、ということです。
「成り行き」でしか売買できない投資信託組は、「指値」で売買できて、かつ今すぐ売りたい/買いたいときに、即座に売り買いできるライバルと、素手で殴り合いの闘いをすることになります。


それでも、早め早めに引き際を判断できる人たちも一定割合いて、投資信託組でも一儲けできる人も、少なからずいることでしょう。

 

これは、短期勝負で、投資というよりは投機、の性質が強く、明確にいつとはわからない株価の天井付近で売り抜けられるか、その期を逸して大損するか、というギャンブルなので、そういうのが好きだ、という方は、ぜひこの機会に大いに楽しんでください。

 

私は、短期決戦で引き際のタイミングが非常に重要、という勝負には弱いタイプだと思っているので、この勝負自体に参戦しません。


ではでは。