優良アクティブファンド紹介#004: イーストスプリング・インドネシア株式ファンド(資産成長型)

さてさて、本ブログでは、新NISA投資の基本はインデックスファンド、ということは
百も承知しつつ、でも、こんなアクティブファンドもありますよ、というのを
時折紹介していこう、と思っております。

 

その第四弾!

 

イーストスプリング・インドネシア株式ファンド(資産成長型)(愛称:+αインドネシア

です。

 

新興国に対する投資スタイルには、
(1)インデックス型(例えば eMAXIS Slim 新興国株式インデックス)
(2)労働者人口増加国特化型(例えば iTrust新興国株式)
(3)インド全張り型(イーストスプリング+αインド とか、iFreeNEXTとか、いろいろ)
(4)(2)と(3)の中間型、つまり、労働者人口増加国をベースにしつつ、インドを特に厚めに。

など、いろいろ考えられますが、この中で、(3)や(4)のスタイルをとる方に対して、より分散が効いたポートフォリオにするためのスパイス的存在として、「+αインドネシア」を加えると、もっと全体のバランスが良くなる、という考え方も、あり得るかな、と思います。

 

新興国の中で、現時点で一番伸びると考えられている国はインド、というのは、おそらく衆目の一致するところかと思いますが(2024年1~2月現在)、ではそれに続くナンバー2は、というと、インドネシア、ブラジル、南アフリカ、だいたい、このあたりの国になるかな、と思います。

それらの国に特化した投資信託って、あんまり数が出ていないんですが、
「+αインドネシア」は、その中でも突出して信託報酬が良心的です。
ざっくり、1%程度でして、本来運用に人の判断が入る(つまり本質的に人件費が発生する)アクティブファンドにしては、かなりお安いほうに入ってくるかな、と思います。

 

インドネシアは、労働者人口増加国であり、かつ、資源が豊富な国(原油天然ガス、石炭、各種鉱物資源)で、内需が強くて輸出も(政府の政策次第ですが)ポテンシャルが高い、という、新興国の中でも経済的な伸びシロが大きい、と見られている国の一つです。


このファンド、優良かどうかを見るのに、ちょっとしたコツが必要でして、
実は、2023年7月31日から売られ始めたファンドなので、そこから現在に至る基準価額の変動を見ても、期間が短すぎて、いいのか悪いのか、評価しづらいんですね。

 

もしこの商品が昔からあったとしたら、3年間の騰落率を示すグラフはどんなかんじに
なるんでしょうか。

 

最近できたファンドなんだから、それはわからんだろう、と思われるかもしれませんが、
そんなアナタには、
イーストスプリング・インドネシア株式オープン
という投信商品の目論見書と、3年騰落率を見てみてください、と申し上げたい。

 

インドネシア株式オープンと、+αインドネシア、やってること、変わらないんですよね。

言うなれば、 eMAXISシリーズと eMAXIS slimシリーズの関係と同じで、
ウェブでの販売に限定する代わりに、信託報酬を下げました、ということです。
証券会社や銀行や郵便局の窓口業務を一切介さない、という形で販売経路をシンプル化して、人件費を抑えた分、信託報酬をお安くしますよ、ということです。

 

だから、概ね 1%程度、という、アクティブファンドとしては優秀な信託報酬と、
3年騰落率については「イーストスプリング・インドネシア株式オープン」を見れば判断できる、ということ、
このあたりを踏まえて、商品性を評価していただければ、いいんじゃないかな、と思います。


一応、公平を期すために付記しますが、
「iTrust新興国株式(愛称:働きざかり~労働人口増加国限定~)」
と比べると、3年騰落率は、負けています(本記事執筆時点)。

 

なので、このあたりは、考え方次第、ですね。

 

過去実績を重視するなら、iTrust新興国株式のほうがよい、となりますし、
いや、それよりも、インドネシア、という国に特化した投信商品を持って、インド特化型商品との合わせ持ちによって全体バランスを良くしたいんだ、と思うなら、+αインドネシアも、十分魅力的な選択肢かな、と思います。


例えば、ですが、「今、インドネシアの株式が割安だ」と評価する情報を入手して、かつその情報が十分信頼できる、と判断したときだけ、「+αインドネシア」をスポット購入する、というのも、買い方としては、全然アリじゃないかな、と思います。


ではでは。